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IRIS *

Category: 宿命論 ー Fatalistic ー [完]  1/12

宿命論 ー Fatalistic ー .01

新連載のお話「宿命論 ー Fatalistic ー」(しゅくめいろん)です。中編くらいの長さの予定。もちろんハッピーエンドですよ。「贏ち得る」のあとがきでも書いた通り、2人は幼馴染の設定で完全パラレルです。お話の中には宗教的な事も少し出てきますが、私は聖職者でも宣教師でもありません。(むしろ仏教の授業がある様な高校に行ってました。)私自身は無宗教なので、お話に出てくる宗教的な考え方や内容に個人的主観や素人目線...

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宿命論 ー Fatalistic ー .02

「何で今更…」つくしは教会を後にすると、足早に家路に着いた。優紀の結婚式の途中、退席したままだった事を思い出したのは自宅に着いてしばらく経ってからだった。『優紀。途中で退席してごめん。少し風邪気味だから、今日は式だけで帰らせてもらいました。また今度、改めてお祝いさせてね!今日は本当におめでとう!幸せになってね。』優紀にお詫びのメールをして、つくしは仕事部屋の机から古ぼけた箱を取り出した。掌に収まる...

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宿命論 ー Fatalistic ー .03

「つくし!もう行くぞぉ!」「ちょっと待ってよ司。」その翌週から、司とつくしは毎週日曜になると朝早くから教会に向かった。司にとって教会と言う場所は不思議な場所だった。初めてその場所に行ったのは月曜で、人の気配の無い教会はとても静かで厳かな雰囲気だ。天井に続く柱には、キリストの誕生からの絵画が飾られ、壁には大きなステンドグラスが輝く。初めての雰囲気に周りを見回していると大柄な外国人訛りのおっさんが出て...

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宿命論 ー Fatalistic ー .04

総 「おい司。お前、いつも日曜は何してんだ?」司 「別に。俺だって色々あんだよ。」2人が出会って4年。家庭教師に纏わり付かれ勉強をさせられる司は平日忙しく、つくしと会えるのは日曜日だけになっていた。本当は毎日つくしを呼んで邸で遊びたい。でも幼馴染につくしを見られたくない。司が教会に通っている事を知っているのは、運転手やタマ、姉の椿だけだった。あ 「俺らも来年中学だろ。そろそろ大人になってみたくねぇ?...

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宿命論 ー Fatalistic ー .05

明日から冬休みの今日。学校が半日で終わって帰宅したらいつもならまだ邸にいない時間だと言うのに姉ちゃんがいた。何やらメイドに指示しながら荷物を運ばせている。また旅行にでも行くのか?司 「姉ちゃん。どっか行くのか?」椿 「司お帰り!今年のクリスマスはNYでパーティーに出席するって話したでしょ?お姉ちゃんはそのまま少しの間NYで過ごそうと思って今夜必要な物を送るの。」司 「ふーん。別に日本から運ぶ事ないだろ...

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