てんてき と てんし〔 前編 〕+つかつく+
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拍手・コメントありがとうございます。
今日はつかつくをUPします。
前後編の短めのお話。
設定は…
司くん 9歳
つくしちゃん 椿ちゃんと同じ年 2人は友人関係
パラレルですのでご理解の上、お読み下さいませ。
「ねーちゃん、お願いだから馬だけはやだ!」
「いいからついておいで。 お姉ちゃんが良い先生を見つけてあげたんだから!」
司は5歳年上の姉に連れられ、乗馬クラブに引っ張って来させられている。
だが、動物は司の天敵だ。
彼は小さい頃から動物を苦手としていた。
「ここ、なんかくせぇ!
早く帰ろうぜねーちゃん。」
バシッ!!
「いってぇ! ねーちゃん、なぐるのやめろよっ!」
「いい?司。 男なんだから乗馬くらい出来なきゃダメよ。 それにいつまでも動物が怖いだなんて、それじゃ立派な跡取りには慣れないわっ!」
動物と跡取りに何の関係があるんだよっ!と突っ込みたかったがまた殴られたくない司は閉口した。
やだなぁ。 馬なんて、あんなくせぇもんに何で乗るんだよ。
椿は小学部の頃から乗馬クラブに通うのが好きだった。
此処ではお嬢様ではなく、椿として皆んなが扱ってくれる。
司も自分と同じ様に、此処で自由に乗馬を楽しむ時間を過ごして欲しかった。
「いいから此処から見学してなさい」と姉に言われるまま、乗馬を楽しむ姿を眺めていた。
パカッパカッ シュッ ----
すげぇ… 今、とんだ?
椿を見ていた司の目の前で、同じ位の歳の少女が馬と一緒に障害物を飛び越えた。
なんだ?! あの女!
何かキラキラしてて、てんし みてぇだ!!
これが司の初恋だった。
・・・・・
「この子が司のコーチをしてくれるつくしちゃんよ。 ご挨拶なさい。」
ねーちゃんが俺に、乗馬のコーチを紹介するからと言うから聞いてみれば、
さっきキラキラしてた てんし が俺に向かって笑ってる。
ずっきゅーん!!
うっっっ!
司の9歳のハートは押し潰されそうな程ドキドキしていた。
このてんし かわいすぎだ!!!!
いや、おれのてんし!!!
バシッ!
「こら!ちゃんと挨拶!」
「い、いてぇ…」
緊張して挨拶の言葉が出て来ない。
椿に殴られて、情けない声が出てしまう。
うぁぁぁ。 おれ、だせぇ…
カッコいい挨拶で、おれの天使に挨拶してやろうと思ってたのに、ねーちゃんのせいで台無しだ。
カッコいい挨拶やり直そう!
「たのむ!」
学校で総二郎が、
「女はそっ気ないたいどを取ると よろこぶんだぞ」って言ってたし、この挨拶が正解だな!
司は、つくしと姉に
この子はまともに挨拶もできないのか。と呆れられているとは気が付かない。
「司っ!あんたねぇ。」
「椿、大丈夫だよ。 難しい年頃なのよきっと。
司?
私、今日から司のコーチになった牧野つくしよ! よろしくね。」
ギュムッ!
はぁあ。 な、な、な、なんだこりゃぁ…
目の前で挨拶している てんしが俺に近付いて来て、司はファーストキスを予感し
瞳をとじようと…した所で
つくしの掌で頰をむぎゅっと挟まれた。
「な、な、なにすんだよっ! おれに何かしたらこんな ぼくじょう 5分でつぶしてやるぞっ」
司は ボボボッと首まで真っ赤にしてつくしの掌を払う。
「ッハハハ! この子、椿の話してた通りね!可愛い〜」
つくしが触った自分の頰に手を当てたまま、
ポォっとしている9歳の男の子が可愛くて堪らないつくしは
ふんわりと風になびくクルクルの髪の毛に触れ頭を撫でて ニカッと笑った。
「おれの頭をなでるなっ!
子供あつかいして… おれはこんなのうれしくねぇぞっ。
乗馬なんてやりたくないっ!」
「この子、優しい子なんだけど捻くれちゃってるのよ。
運動神経は良いから、馬にさえ慣れれば大丈夫だと思うわ。
よろしくね!つくし!」
・・・・・
乗馬なんてしたくない。
馬なんてきらいだ。
くせぇし、でかいし。これは誰にもないしょだけど、ちょっとこわい。
でも、おれのてんし が教えてくれるって言うし、おれに会いたいだろうから
夏休み中、週に何回か通う事にした。
「乗馬をするには、まず馬との信頼関係が大切なの。馬と仲良くなるってことよ。
この馬は私のパートナーのソフィーよ。司も名前を呼びながら世話をしてあげてね。」
おれは馬よりつくしと…
いや、おれのてんし は馬を使っておれと仲良くなりたいんだなっ!
仕方ないから、馬と仲良くなってやる。
でも、馬と仲良くなるって
こんなくせぇ馬小屋のそうじってヤツをするとなれるのか?
おれはつくしのために、がんばった。
そしたら てんしがニカッと笑って
「頑張ったね!エライね!」って言った。
うれしかった。
馬はデカくて、ないしょだけどこわかった。
でもずっと近くにいても、おれに噛んだり吠えたりしないから、今日はちょっとだけこわくなかった。
次のレッスンの日は乗馬をするのかと思ってたら、「今日は馬と直接コミュニケーションを取って仲良くなろうね。」って言う。
ちょくせつって何するのかと思ったら、馬のデケェ身体をブラッシングする事だった。
どうやってさわったらいいか分からなくて考えてたら、つくしがおれの手を持って
一緒に馬の首をなでた。
は、は、初めて手をつないでしまった!
おれのてんし はせっきょくてきだ!
あきらに学校で聞いたら、そうゆう女には注意しろって言ってたけど、つくしはそんな女じゃない。てんしだから大丈夫だ!!
つくしと手をつないだ事だけ考えてたら、
知らない間に馬に触れるようになった。
次にレッスンに行ったら、今度は馬にエサを食べさせた。
馬の口が、ムニャムニャしてきもちわるい。
でも、にんじんをうまそうに食べてる顔を見るのはいやじゃなかった。
タマがいつも、「にんじんを食べられないと大きくなれない。」って言ってたけど
馬はにんじん食べるからこんなに大きくなったんだな。
おれもにんじんを食べて、つくしより大きくなろう。
おれのレッスンが終わると、つくしはいつもジャンプの練習をしている。
おれもあんな風に飛べたら、かっこいいな。
そうしたらおれを子どもあつかいするのをやめてくれるかな。
「司も乗りたい?」
レッスンの後、馬術の練習をしている姿を司はいつも見ている。
椿が初めて連れて来た時は、馬に近付く事すら出来なかったからレッスンには来ないと思っていたが意外にも毎回通って来た。
「こわくなんかないぞ!」なんて言いながら最初は腰が引けてた。
そんな気持ちが伝わって、馬も緊張してしまう。
でも最近は司も少しずつ慣れた様子で、自分から触る事など無かったのに
今日はレッスン時間より早く来て、馬に話しかけながらブラッシングをしていた。
いつの間に仲良くなるなんて…
椿のの話した通り、優しい子なのね。
ちょっと捻くれてるけど ふふっ。
・・・・・
つくしの練習を見てたら、おれを誘って馬に乗せてくれた。
馬の上はユラユラして不安定だし、つくしがおれを後ろからだっこしてるみたいで
背中がくすぐったい!
少しゆっくり歩く馬の上になれて来て、辺りを見渡してみると、背がデカくなったみてぇできもちいい。
なんだ。乗馬ってかんたんだな!
やっぱりおれ様にふかのうは無い!
「少しスピード上げてみようね!」ってつくしが言ったら、馬が走り出した。
パカッパカッ パカッパカッ
おれは急にバランスを崩して、「うわっ!」なんてダサい声を出してしまった。
そしたらつくしがおれをキュッと抱えてくれて、
「落ちない様に支えてるから、安心して乗馬を楽しんで!」
って言った。
おれのてんし は優しいだけじゃなくてカッコいい。
おれはまたほれなおした!
おれのてんし に会いに乗馬クラブに通って、あっと言う間に夏休みはのこり1週間になった。
今日はねーちゃんと一緒に乗馬する。
おれは1人でも馬を撫でる事が出来るようになったし、馬に乗って速歩だって出来るようになったから、見せてやりたかった。
「やっぱり司は運動神経が良いのね! 凄いわ!」
やっぱりおれ様にふかのうは無いんだ!
つくしも「凄いわね!」って言ってくれたし。
おれはつくしのために、
「夏休みがおわっても、まだ通ってやるぞ!」って言ったら、ニカッと笑ってた。
馬の名前「ソフィー」はジブリのキャラクターからいただきました (*^▽^*)
長文過ぎましたか?
書いていると麻痺してしまいます… 読みにくかったらすみません。
後編の更新、今日中にしたいと思っています。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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