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僕の恋 .12












流石のF4でもテストをサボる事は許されず
生徒の混乱を避ける為に用意された専用の教室でテストを受ける。

理数系を選択している司や類、あきらとは内容が違う総二郎も肩を並べているが
いつものように1番に終わらせた類はすでに机に伏せて眠り
司はテストを受けなければいけない事が気に入らないのか
朝から不機嫌そうにペンをカチカチと鳴らす。
そんな2人に挟まれたあきらは時々顔を上げ
呆れた様なため息をついてまた答案用紙に視線を落とした。


文系の総二郎はいつも右端。
隣では類が時々ムニャムニャ言いながら寝息をたてる。
あきらはいつも、司の隣は辛いと言うが
類の隣も中々辛い。

なぜか類は始まって30分もしないうちから眠り始め
こちらが集中している時に限ってモゾモゾ動き…気が散ってイライラする。

幼馴染とは言え、他人のテストに口を出す筋合いはないが
こんな態度だと言うのに毎回4位に食い込むのが不思議でならない。



総 「おい類!終わったから帰るぞ!!」

類 「……ん」

あ 「テスト終わったし、銀座でも寄らね?」

司 「今日は姉ちゃんが帰ってんだ。
お前らも来るか?」


司の姉が帰国したのは半年ぶりだろうか
猛獣の様な司以上にパワフルで結婚してカリフォルニアに引っ越してからも
4人の心配をして帰国する。

あ 「姉ちゃんが?俺今夜デートだったのにな。」

類 「……眠い」

総 「類もあきらも諦めろ。」

司 「今夜はお好み焼きらしいぞ!
お前らも楽しみだろ?」


過去に総二郎が椿の誘いを断って女の子とのデートを楽しんでいたら
酔っ払って乗り込まれ
女の子と取っ組み合いの喧嘩をされ散々だった。

そう。
椿の帰国後の集合はむしろ3人にとって断れない命令だ。

せっかく怠いテストから解放されたと言うのに
3人は重い足取りで道明寺の車に向かった。









RRRRRRR……………



紗英 『総二郎さん。今日は早く帰れるかしら?
大切なお客様が見えるのよ。
本当はお義母様とお会いになる予定だったけれど貴方に代理を頼みたいの。』


総 「は?………わかりました」








・・・・・




思わぬ呼び出しで椿の呼び出しから逃れた総二郎は
久しぶりに西門邸に帰宅した。

「総二郎様。おかえりなさいませ。」

敷地に1歩入るだけでピンと張りつめた空気に包まれる
誰か分からない使用人がどこからともなく現れて俺に頭を下げるが
ロボットみたいな顔で挨拶されても返事する気にもなれねぇ。

人間も邸も1ミリの隙も見せない。
いつ帰っても変わらない景色。

家元を継がなければいけない俺が
邸に住んでいない事を家元夫人は煩く注意するが
継いでしまえばこの邸と好きでもない女との結婚生活に縛られるんだ。
それまではせめて自由に暮らしたいってのに
ここ最近急に、古くからの後援者やら重鎮やらの娘の稽古までやらされる事が増えている。


しかもそんな女たちは、我こそが次期家元夫人だと常に競い合っていて
当人たちは隠しているつもりみたいだが
あからさま過ぎてバレバレなのが腹が立つ。

隠そうとする気があるなら
ちゃんと隠せっての。




家元夫人に指示されていた通り
着物に着替えて応接間に向かっていると
見覚えのある黒髪の女がヒョコヒョコ歩いているのが見える。
見間違えなのか確認する前に
案内している使用人と共に部屋に入っていった。




総 「失礼します。」



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2019/09/09 (Mon) 21:51 | REPLY |   

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2019/09/09 (Mon) 21:54 | REPLY |   

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2019/09/10 (Tue) 07:26 | REPLY |   

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2019/09/10 (Tue) 21:33 | REPLY |   

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