FC2ブログ

こはるびより .40













司 「お前!何しに来やがった!」


あ 「おい。司やめろ。」


総 「神藤さん。お久しぶりです。
今日はどんな御用で?
生憎私たちは忙しくしているので、手短にお願いしたいのですが。」



報道が過熱すると同時に、それまでHPに訪問していたユーザーが減り続け
一部のユーザーからは苦言を呈すメッセージも寄せられる様になっていた。
解決どころか、ユーザーが離れる状況をただ見ている事しか出来ない状況に焦りを募らせていた時に
司の神経を逆撫する様な訪問者が現れた。



零士 「大企業の御曹司たちが揃っているのに、この様な失態とは
残念以上にこの先の日本経済が不安ですね。」


司 「テメェッ!!」


類 「用が無いなら帰ってくれない?」



司の怒りすら凍らせてしまいそうな鋭い視線が零士に刺さり、
彼の想像通りの状況に表情を変えないままクツクツと喉を鳴らした。



零士 「用件は1つ。これ以上問題を大きくされると
戸籍上の繋がりを持った財閥全体にまで影響を及ぼしかねない。
そうなれば対岸の火事では済まなくなる。
会長には君たちがおままごとでやっているサイトを会社から切り離す様に進言したが
どうやら1人息子が可愛くてご自分では決断出来ないらしい。
サイトを閉鎖しろ。」


総 「このサイトはアンタの戸籍上の妻が心から信頼する友人が
どんなに忙しい時も睡眠時間を削ってまで守り、運営していた物だ。
それにこのサイトのお陰で、これまでちゃんと診断できなかった病気が分かって
それまでの生活が一変したと喜んでいる患者や、多忙な離床の現場に事情があって戻れない者が
以前の様に仕事に向き合う様になれたと話す医師もいる。
アンタにはただのままごとにしか見えなくても
つくしや俺らは本気でやってんだ。
ケチを付けに来たなら、いつもの様に秘書を通して連絡して来りゃいい。」



温度のない顔を刺すような目で睨み付けた総二郎の言葉が終わるのを待った嶺二は
眼鏡を直すとスマホを操作しながら踵を返した。
司の舌打ちが聞こえ、ドアノブから手が離れる。
零士は背を向けたまま、「君たちは幼すぎる。その幼さは時に大人を苦しめる事を知るべきだ。知らないのは罪それを肝に銘じろ。」
静かに諭すような言葉を残し、部屋を後にした。



















『___では、F4と深い関わりを持ち
信頼関係にあったMさんを陥れるために、F4のファンである女性たちが結託していたと言うのが真相だったと?』

『はい。非公式のファンサイトにそのような会話をされた掲示板が残っていました。
彼女たちはここまで大きな事件になるとは思わなかったと証言していますが
被害者のM医師の被害は大きく、当時勤務していた職場もお辞めになったそうです。
今後サイトの運営会社は警察や弁護士と対処を______』



椿 「司。こんなの見なくていい。」


電源が落とされた画面に、腰に手を当てた椿と
その前に座る司の目が合う。


司 「姉ちゃん……俺ら」

椿 「アンタたちはこれまで頑張ったんだし、そんな顔する必要ないよ。
いつまでもショゲた顔しないの!」



癖の強い髪をクシャリと撫で
肩を落とした司の力ない笑顔を見た椿は
親友の待つ場所へと向かった。



























つくしから話したいことがあると呼び出されたのは、
なぜか自分の夫が運営するホテル。
気乗りしないパーティーで何度か足を運んだ程度でも
社長夫人の姿を見つけた従業員たちが次々と近づいて来た。



連絡を受けたのか慌てた様に姿を見せた支配人が、しきりに用件を聞こうと話しかけて来るのは
この場所が零士とその愛人が拠点を置く場所だからなのか。
ホテルのどの場所を見ても、そんな映像が浮かんでしまうのが嫌で
足早に目的地へと進む。




何でここ………?




支配人の執拗な詮索に面倒になった椿が待ち合わせの事を伝えると
少しの沈黙の後案内されたのは
ホテルの最上階にあるペントハウスだった。





また久しぶりになってしまいました。
いつの間にかに11月末……
驚くほど時の流れが早い!!

それと、しれっとテンプレの変更をしてみました
新しいテンプレが公開されると使わせて頂きたくなる…!

ランキングに参加しています。
にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ
にほんブログ村
最後までお読み頂きありがとうございます。
関連記事
スポンサーサイト



0 Comments

まだコメントはありません